Friday, September 25, 2020 10:36 AM

中長期滞在者の入国再開へ 首相表明、全世界対象

 菅義偉首相は25日の新型コロナウイルス対策本部会合で、感染防止策の一環で実施している入国制限に関し、ビジネスなど3カ月以上の中長期間滞在する外国人を対象として、全世界からの入国を条件付きで認めると表明した。観光客を除き10月1日から開始する。入国者数は限定的な範囲にとどめ、感染拡大の防止と経済活動の両立を図る。来夏の東京五輪・パラリンピックの開催準備を加速させる狙いもある。

 首相は会合で「経済再生のためには国際的な人の往来再開が不可欠だ。日本人、外国人を問わず、検査をしっかり行った上でできる限り往来を再開していく」と述べた。

 西村康稔経済再生担当相は会合後の記者会見で、入国制限の緩和について「各国の感染状況を見ながら、ニーズの高いものから進めていく」と説明した。出国前の検査証明や、入国後2週間の自宅待機などを、受け入れる企業や団体が確約することが条件となる。(共同)