Tuesday, October 13, 2020 9:45 AM

CO2再利用で日米が覚書 交流通じ実用化を促進

 日米両政府は13日、発電所や工場で排出される二酸化炭素(CO2)を燃料や化学品に再利用する「カーボンリサイクル」技術の研究開発を加速させるため、技術や情報の共有などで協力に関する覚書を交わす。人材交流などを通じて技術の実用化を促進する。

 オンラインで開催する「カーボンリサイクル産学官国際会議」で、経済産業省と米エネルギー省のそれぞれの幹部が、従来のエネルギー協力に関する覚書にカーボンリサイクルに関する項目を追加し署名する。覚書では技術をCO2削減と経済成長を両立させる「最も有望な選択肢の一つ」と位置付ける。

 カーボンリサイクルはCO2を吸収させて育てた藻を原料とするジェット燃料や、CO2由来の炭酸塩を使った道路用ブロックなど幅広い分野での実用化が期待されている。ただ研究開発段階のものも多く、高コストが普及の障壁となっている。(共同)