Thursday, October 15, 2020 10:33 AM

大声カラオケで飛沫10倍超 新型コロナ拡大要因か

 カラオケで飲食をしながら歌ったり、大声で歌ったりすると、口から出る飛沫の量が通常の会話時の10倍以上になるとの実験結果を、豊橋技術科学大(愛知県豊橋市)の飯田明由教授が15日、発表した。飛沫が飛ぶ距離も延びるとみられる。

 飯田教授は「大声での会話やカラオケは想像以上に飛沫が多く出る。カラオケ店や飲食店で、新型コロナウイルス感染が広がる一つの原因になっているのではないか」と話した。実験結果は、飛沫を減らす対策の検討などに活用する方針。

 実験では、参加者6人の口元に、吐く息の速度を測る装置や、付着した水滴の量が分かる特殊な紙などを設置。大声で話した時や歌った時など9通りの状況で、口から出る飛沫の量などを計測した。(共同)