Wednesday, October 21, 2020 10:36 AM

核不拡散会議の再延期調整 コロナ影響、来夏の方向

 【ニューヨーク共同=山口弦二】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で今春から来年1月に延期された核拡散防止条約(NPT)再検討会議について、議長を務めるスラウビネン氏(アルゼンチン)が、来年8〜9月に再延期する可能性を含めて調整を始め、一部加盟国に打診したことが21日分かった。軍縮外交筋が明らかにした。

 年明けにも発効が見込まれる核兵器禁止条約や米露の新戦略兵器削減条約(新START)延長交渉、米大統領選など核軍縮を巡る環境は流動的。停滞する核軍縮の取り組みを検証する再検討会議が当初より1年以上遅れる事態となれば、さらなる不確定要素となる。