Thursday, October 22, 2020 10:24 AM

英ワクチンの被験者死亡 ブラジル人、コロナ合併症

 【サンパウロ共同】英製薬大手アストラゼネカが実施している新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)に参加していたブラジルの男性医師(28)が21日までに新型コロナの合併症で死亡した。ワクチンとの因果関係は不明だが、治験は続行する。ブラジル国家衛生監督庁の発表を基に主要紙グロボなどが伝えた。

 治験ではワクチンを接種されるグループと比較用の偽薬を受けるグループに分けるが、グロボは関係者の話として、医師が受けたのは偽薬だったとしている。英メディアによると共同開発を進めるオックスフォード大は「安全性への懸念はない」との声明を出した。ワクチンは日本でも治験が行われている。

 医師はリオデジャネイロの2病院で新型コロナの患者の治療に当たっていた。7月に少なくとも1回の接種を受けた。9月に病気になり、今月15日に死亡した。