Thursday, October 22, 2020 10:28 AM

バチカン中国、協調継続 司教任命権問題で合意延長

 【ローマ、北京共同】中国外務省の趙立堅副報道局長は22日の定例記者会見で、中国とキリスト教カトリックの総本山バチカン(ローマ教皇庁)が同日、司教任命権問題に関する暫定合意を2年延長することを決めたと明らかにした。

 国交のない両国は2018年9月に暫定合意を交わし歴史的な和解を果たしていた。今回、本合意への切り替えは見送ったものの、協調路線の継続を決めた。

 中国では、政府公認のカトリック団体がバチカンの承認のないまま独自に司教を任命してきたため、両国は長年にわたり対立。問題解決に向け、ローマ教皇フランシスコが中国の司教の正当性を認める合意を結んだ。