Friday, October 23, 2020 9:55 AM

インフル予防接種後に死亡 韓国で36人、因果関係不明

 【ソウル共同】韓国で今月中旬以降、インフルエンザの予防接種を受けた後に死亡する事例が多発している。保健当局は予防接種と死亡との直接の因果関係は「確認できていない」と説明しているが、韓国メディアによると23日までの死者は36人に上り、韓国社会で不安が高まっている。

 死者の大半は基礎疾患を持つ高齢者で、10代も含まれている。ワクチンに対するアレルギー反応が疑われる例もあり保健当局が調査を進めている。インフルエンザの予防接種を受けた後の死者数は2009年から昨年までで計25人にとどまり、例年と比べ多い。

 保健当局は、死者が予防接種を受けた病院やワクチンの製造企業、ロット番号などの共通点が乏しいことから、予防接種と死亡を結び付けるほどの証拠はなく「ワクチン自体の問題とは考えていない」としている。