Friday, October 23, 2020 9:57 AM

中絶手術、ほぼ全面禁止に ポーランド、人権機関批判

 【ベルリン共同】ポーランドの憲法裁判所は22日、胎児に先天的な異常がある場合の人工妊娠中絶は違憲との判断を下した。同国はカトリック教会の影響が強く、中絶を既に厳しく制約。今回の判断が法制化されれば、性的暴行による妊娠などを除いてほぼ全面禁止になり、人権監視機関は女性の権利侵害だと強く批判した。欧米メディアが報じた。

 ポーランドの政権はカトリックの価値観を重視する保守政党「法と正義(PiS)」が率い、憲法裁の裁判官の多くが同党の指名で就任した。政権はLGBTなど性的少数者の権利拡大に公然と反対し、欧州連合(EU)と対立。中絶も欧州の多くの国で認められており、各国との溝がさらに広がる可能性がある。

 報道によると、ポーランドでは昨年約1100件の中絶手術が行われ、胎児に先天的な異常があった場合の手術が98%を占めた。残りは性的暴行による妊娠や母体に危険がある場合などで、中絶が今後認められるのはこうしたケースだけになるという。