Thursday, October 29, 2020 9:30 AM
JLR、内装に廃棄物素材採用〜生産関連エミッション9割減
高級車の内装材料には通常、天然の木や革が使われるものだが、英ジャガー・ランドローバー(JLR)は、次世代モデルのインテリアにプラスチック廃棄物の再生素材を使う予定だ。
グリーンカー・リポーツによると、JLRはこのほど「海やごみ処理場の廃材から高品質のインテリアを開発する」ため、ナイロンの再生素材「エコニル(Econyl)」を使用すると発表した。エコニルは、工業用プラスチック、衣類の端材、海に捨てられた漁網などの再生材料からできており、次世代の「ジャガー」および「ランドローバー」のモデルでフロアマットやトリムに用いるという。
JLRによると、イタリアのナイロン糸メーカー、アクアフィル(Aquafil)が開発したエコニルは、石油から作られた従来のナイロンと比べ、生産工程で出る地球温暖化ガスなどの量を90%減らせる。古い漁網や布くずなどの廃棄物は、解重合と呼ばれる化学反応を使ってある1つの材料に分解され、それを糸に変えてフロアマットなどに使う。副産物はリサイクル用に分離される。
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