Monday, November 09, 2020 9:10 AM

確定拠出上限5万5000円に 企業年金、老後資産を支援

 厚生労働省は9日、国民年金や厚生年金に上乗せして運用する企業年金を巡り、将来受け取りが可能な年金額が運用実績で変わる「確定拠出年金」の掛け金の上限を月2万7500円から5万5000円に引き上げる方針を固めた。企業が年金額を保証する「確定給付年金」と併用する場合が対象となる。併用者は400万人おり、企業の9割は掛け金を増やせる見込みだ。

 運用できるお金を増やし、会社員の老後に向けた資産形成を支援する狙いがある。与党税制調査会で議論し、2022年度以降の導入を目指す。

 現状では、企業が確定拠出型だけを実施している場合の掛け金の上限は月5万5000円と定められている。一方、確定給付型と併用している場合は、拠出型に関する上限が半額の2万7500円に抑えられている。(共同)