Tuesday, June 28, 2016 10:41 AM

グローバル化停滞に警戒感 中国でダボス会議が閉幕

 中国天津市で開かれていた国際会議「夏季ダボス会議」が28日、閉幕した。経済学者や各国の政府当局者らが、英国の欧州連合(EU)離脱問題を議論。グローバル化の流れが滞れば、世界や中国の経済に長期的なリスクをもたらしかねないと警戒する声が相次いだ。

 英国民投票の結果について、トルコのシムシェキ副首相は「第2次世界大戦後の、貿易や労働者の移動の自由化を進めようとする流れに真っ向から逆行する。グローバル化が息切れしているのかもしれない」と懸念を示した。

 北京大・国家発展研究院の黄益平教授は、これまで輸出の増加により成長してきた中国は「グローバル経済の受益者」だったと指摘した上で「流れが反転するなら、中国の成長はより内需に重点を置く必要がある」と述べた。(共同)