Thursday, November 12, 2020 9:32 AM

五輪中止の議論は否定 IOC会長、15日来日へ

 【ジュネーブ共同】国際オリンピック委員会(IOC)は11日、バッハ会長が15日から来日すると発表した。理事会後に記者会見した同会長は新型コロナウイルスの影響で来夏に延期となった東京五輪の開催に自信を示し、18日まで4日間の滞在中に菅義偉首相らと中止を議論することはないと断言した。

 東京訪問は五輪の延期決定後では初めてで、菅首相や大会組織委員会の森喜朗会長、東京都の小池百合子知事との会談が見込まれている。選手村や国立競技場を視察して選手とも面会する予定で「(訪日は)とても重要だ。選手や全ての参加者に(開催への)さらなる自信を与えられる。日本国民には安全な五輪に向けて全力を尽くしているとのメッセージを伝えたい」と訴えた。

 組織委の武藤敏郎事務総長は12日、バッハ会長の来日を「大変重要な意味を持っている。開催に向けてさらにIOCと組織委、国、東京都で協調していこうという大きな方向性が出されることは間違いない」と歓迎した。