Monday, November 16, 2020 9:22 AM

回復速度、米中より鈍く 20年7〜9月期GDP

 内閣府が16日発表した2020年7〜9月期の国内総生産(GDP)の成長率は現行基準で比較可能な1980年以降で最も高くなったが、米国や中国と比べると回復の速度は鈍い。4〜6月期に日本以上に深い落ち込みを記録した米国は、新型コロナウイルスの影響が本格化する前の19年10〜12月期の水準を日本より早いペースで取り戻しつつある。

 三菱総合研究所によると、19年10〜12月期の水準を基準に各国の20年1〜3月期以降の実質GDPを比較すると、日本は4〜6月期に8.8%減、7〜9月期に4.2%減となり、落ち込み分を半分程度に縮小した。

 多くの死者が発生した米国は4〜6月期に10.2%減と大きなマイナスを記録したが、7〜9月期は3.5%減となった。現在も感染に歯止めがかからず苦しい状況が続くが、コロナ禍でも巨大IT企業を中心に成長をけん引しているようだ。(共同)