Thursday, October 13, 2016 10:03 AM

チーズ2000万ドル追加購入〜農務省、酪農家支援で

 農務省は、酪農品の値下がりに苦しむ業界を支援するため、チェダー・チーズ2000万ドル分を追加購入すると発表した。政府は8月にも2000万ドル分(約1100万ポンド)のチーズ購入を発表していた。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、今年の生乳生産量は過去最高に達する見通しで、チーズ価格は記録的な低水準に落ち込んでいる。このため業界は8月、備蓄など政府事業で1億5000万ドル分の商品を買い上げてもらいたいと農務省に要請していた。トム・ビルサック農務長官は「当省はあらゆる手段を使って支援している」と話している。

 トウモロコシや大豆、豚肉や鶏肉など、一次産品はいずれも良好な天候や世界的な豊作で供給過剰となっており、国内農家の収入は3年連続で減少が見込まれている。酪農家の収益は、8月に生乳100ポンド当たり17.10ドルとなり、史上最低を記録した2年前からさらに30%も低下している。

 農家約3万軒が加盟する全米生乳生産者連盟(NMPF)の経済政策担当者は「食料支援事業が農家にとって非常に大きな支えとなっている。栄養補助事業は常に多くのチーズを活用できる」と話している。