Friday, November 20, 2020 10:29 AM

三菱電の取引先情報流出 不正アクセス、8000口座超

 三菱電機は20日、契約しているクラウドサービスに第三者の不正アクセスがあり、取引先企業の金融機関の口座情報が外部に流出したと発表した。三菱電機の支払先8635口座に関する住所や電話番号、口座番号などで、不正利用は現時点で確認されていないとしている。

 三菱電機では今年に入って、大規模なサイバー攻撃で自衛隊関連情報などが流出した可能性が明らかになり、取引先情報の管理不備が露呈した。4月に情報セキュリティーを一元的に担う社長直轄の部署を新設するなど対策を強化してきたが、再び被害に見舞われた形だ。

 三菱電機によると、16日に不正アクセスを認識して、通信経路を遮断する措置を取った。20日までの社内調査で、協力会社を中心とした国内の支払先口座のデータ流出が確認された。取引のあった個人事業主の氏名や所在地の情報も含まれる。(共同)