Friday, November 20, 2020 10:31 AM

米長官が来月訪台と報道 行政院長が歓迎表明

 【台北、北京共同】ニューヨーク・タイムズは19日、米国のウィーラー環境保護局(EPA)長官が12月に台湾を訪問すると報じた。台湾の蘇貞昌行政院長(首相)は20日、記者団に対して「環境問題における相互協力について協議する」と述べ、歓迎の意を表明した。外交部(外務省)は詳細を追って発表するとした。

 中国外務省の趙立堅副報道局長は20日の記者会見で、ウィーラー氏訪台の報道を受けて「米台の当局者によるいかなる形式での往来にも断固反対する」と反発した。今後の情勢次第で「必要な対応を取る」と述べ、早くも対抗措置を示唆した。

 米国は8月にアザー厚生長官、9月にクラック国務次官(経済成長・エネルギー・環境担当)を訪台させた。蔡英文政権は統一圧力を強めている中国の習近平指導部に対抗するために米国との関係強化に力を入れている。