Thursday, October 13, 2016 1:54 PM

移民で米経済活性化を フィラデルフィア連銀総裁

 フィラデルフィア連邦準備銀行のハーカー総裁は13日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで開かれた地元団体のイベントで講演し、米国では労働参加率の低迷が経済成長の鈍さにつながっていると指摘、経済の活性化には「技術を持ち高等教育を受けた移民を積極的に受け入れるべきだ」と主張した。

 総裁はここ数年の労働参加率低下の主な要因として、ベビーブーム世代の引退や、平均寿命が延びたことによる人口構成の変化などを挙げた。特に働き盛りの世代で労働参加率が低下していることから、生産性が従来よりも低くなっていると分析。こうした傾向はさらに続くとした。

 こうした状況の打開には、大学で教育を受けた技術を持つ移民が労働力に加わることが重要だと訴えた。科学技術の分野などに移民が入ってくることで、大学教育を受けた米国民の給与水準を全般的に押し上げるとの調査結果もあるとした。(共同)