Wednesday, December 09, 2020 7:55 AM

NTT、新興企業ズウィフトと提携

 NTTは、運動選出向けのオンライン訓練および競技プラットフォームを提供する新興企業ズウィフト(Zwift、カリフォルニア州ロング・ビーチ拠点)と提携し、UCIサイクリング・イースポーツ世界選手権(UCI Cycling Esports World Championships)にデータ分析を提供する。

 NTTは、A.S.O.(Amaury Sport Organization)との協業によってツール・ド・フランスにデータ分析を提供した経験をいかす。ズウィフトもツール・ド・フランスの初の仮想競技を2020年7月にホストした経験がある。

 テレコムペーパー誌によると、NTTはズウィフトとの提携のもと、データにもとづいて物語り仕立てにするデータ分析をUCIサイクリング・イースポーツに初めて提供する。両社は、ズウィフトの技術を応用することで、選手らが実際に自転車をこぎながらもレース自体は仮想世界で展開されるプラットフォームを可能にする。

 NTTは、ズウィフトのプラットフォームに接続してリアルタイム・データを全選手から取得および集約し、それらの分析内容から洞察を導き出して視聴者に提供する。視聴者はそれによって、目まぐるしく変わるレース展開を具体的にわかるようになる。

 NTTはそれにともなって、選手や集団を特定して追跡するためのアルゴリズムを再活用する。同アルゴリズムは、もともとはツール・ド・フランスのために構築された。

 NTTとズウィフトの提携は、ズウィフト・レーシング・リーグのプリミア・ディヴィジョンにも拡張される。ズウィフト・レーシング・リーグは、ズウィフトの草の根リーグとして2021年4月30日に開催される。同リーグの最初のシーズンでは、9400人のサイクリストが参加した。同リーグには現在、125ヵ国から1000チームが参加する規模に成長した。

https://www.telecompaper.com/news/ntt-zwift-to-deliver-data-analytics-for-uci-cycling-esports-world-championships–1364901