Monday, December 14, 2020 9:24 AM
景況感、2期連続で改善 大企業製造業は17ポイント上昇
日銀が14日発表した12月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の業況判断指数(DI)が9月の前回調査から17ポイント上昇のマイナス10となった。改善は2四半期連続で、改善幅は2002年6月調査(20ポイント上昇)以来、18年半ぶりの大きさ。中国や米国向けの輸出が持ち直している自動車業界などが回復をけん引した。ただ、自動車を含め大半の業種がマイナス圏内に沈んだままで、新型コロナウイルス感染症の影響から景況感はなお低水準が続く。
3カ月後の景況感を予測したDIはマイナス8と、3四半期連続の改善を見込むが、上昇幅は2ポイントに鈍化し、息切れ感が漂う。感染「第3波」収束の見通しは立たず、企業の生産や個人消費が再び停滞する懸念が強まっている。日本経済がコロナ前の水準を取り戻すかどうかは見通せない。
DIは業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を差し引いた数値。調査は11月11日から12月11日に実施した。対象は全国の約9500社で、回答率は99.5%だった。(共同)
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