Monday, December 14, 2020 9:25 AM

上海の外国公館に共産党員 多数雇用と豪紙報道

 【シドニー共同】14日付のオーストラリアン紙は、中国共産党員195万人分の情報が記載された公式のデータベースを入手、分析した結果、各国が上海に置いている公館や世界的企業に多数の中国共産党員が勤務している実態が判明したと伝えた。

 データベースは、反体制派の内部告発者から上海のサーバーを通じて外部に提供された。党員の生年月日や民族、党内の地位などが記録されていた。外交専門家は多数の党員雇用で機密情報漏えいなど安全保障上の懸念があると警告している。

 同紙調査では、上海にあるオーストラリアや米国、英国、ドイツなど約10の総領事館が、中国政府が運営する人材派遣会社を通じ、政府関連の上級専門家や経済顧問、幹部アシスタントなどとして党員を雇用してきたという。