Tuesday, December 15, 2020 9:33 AM

日本の「豊かさ」19位 国連報告、首位ノルウェー

 【ニューヨーク共同】国連開発計画(UNDP)は15日、2020年版の「人間開発報告書」を発表した。国民生活の豊かさを示す「人間開発指数(HDI)」の世界ランキングでは日本が19位で、前年の20位と比較してほぼ横ばいとなった。首位は前年に続きノルウェーだった。

 HDIは、経済的尺度では測れない豊かさを数値化するため、所得や平均余命、就学状況を組み合わせて算出する。2位にはアイルランドとスイスが並び、上位には欧州諸国が目立った。4位に入った香港は中国による統制強化で自治の後退が懸念されているが、所得の高さや平均余命の長さが評価された。

 報告書は、新型コロナウイルス流行の影響により、今年は世界全体のHDIが1990年の統計開始以来初めて低下すると推計。社会格差が拡大していることに危機感を示した。