Tuesday, December 15, 2020 9:34 AM

生徒300人以上を拉致 ナイジェリア、過激派か

 【ナイロビ共同】ナイジェリアからの報道によると、同国北部カツィナ州で11日夜に男子寄宿学校から生徒多数が拉致され、州政府が14日、300人以上が依然として所在不明だと明かした。イスラム過激派ボコ・ハラムが15日、関与を主張した。

 ボコ・ハラムは音声メッセージで、拉致事件の裏には「われわれの同胞がいる」と述べた。声の主は、北東部ボルノ州で2014年に女子生徒276人を拉致した事件を主導したアブバカル・シェカウ容疑者を名乗った。

 ナイジェリアではボルノ州で、ボコ・ハラムや過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う勢力が住民を繰り返し襲撃。一方、カツィナ州では身代金を狙った営利目的の拉致事件が頻発してきた。ボコ・ハラムの関与が事実であれば、同組織の活動範囲拡大を意味することになる。