Tuesday, December 15, 2020 9:35 AM

ワクチン懐疑論解消が鍵 接種希望は米国民の半数

 【ニューヨーク、ロサンゼルス共同】米国各地で14日、製薬大手ファイザーなどによる新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種が始まった。感染を抑え込む「集団免疫」獲得には人口の75〜80%がワクチン接種などで抗体を持つ必要があるとされるが、接種希望者は国民の半数にとどまるとの調査結果もある。期待が広がる一方、ワクチン懐疑論の解消が今後の鍵を握る。

 「癒やしの時が来た」。米国初の接種を受けたニューヨーク州の女性看護師は期待を口にした。カリフォルニア州ロサンゼルスの心理カウンセラー、ダイアナ・ジェインズさん(46)は「最前線で働く人々や高齢者を思うと、とても興奮している」と喜んだ。

 一方、サウスダコタ州のエンジニア、トラビス・シェーファーさん(28)は「ワクチンは政治問題化された。感染拡大が来年に終わるとは思えない」と懸念する。