Wednesday, December 16, 2020 7:50 AM

五郎丸、全力で走り抜けた ラグビー元代表、引退会見

 ラグビー日本代表として活躍し、来年1月開幕のトップリーグ(TL)のシーズン限りで現役を引退するFB五郎丸歩(34)=ヤマハ発動機=が16日、浜松市で記者会見し「選手を終えることのさみしさはあるが(ラグビーを始めてから)32年間全力で走り抜けてきた。私には残り1シーズンしか戦う気力、体力が残っていない」と決断の理由を語った。

 引退のタイミングに関し、来年3月に35歳になることを踏まえ「22歳で(ヤマハと)契約した時から35歳を迎える時に引退しようと決意していた。気持ちは変わらなかった」と説明。引退後について未定とした上で「残されたシーズンを感謝の思いを胸に秘め、全力で戦いたい」と話した。

 2015年ワールドカップ(W杯)では南アフリカ戦で24得点をマークし、歴史的勝利の立役者となった。キックの際に両手を合わせるポーズで話題となり「1人に注目が集まることに違和感はあったが、ラグビーの魅力を広めるのが使命と感じてやってきた。あのポーズでラグビーを好きになった人がいれば意味がある」と振り返り、ファンの応援に感謝した。(共同)