Thursday, December 17, 2020 9:26 AM

ハッキング「継続中」 FBI声明、被害深刻か

 【ワシントン共同】米政府の複数の省庁がロシアが関与したとみられるハッキングを受けた問題で、連邦捜査局(FBI)などは16日、攻撃は「重大でなお継続中だ」との声明を発表した。ブルームバーグ通信によると、ホワイトハウスは複数回にわたり、省庁をまたいだ緊急会議を開催。被害が深刻だったとの見方が広がっている。

 ニューヨーク・タイムズ紙は、米当局が大統領選への介入防止に注力していたため、春に始まった今回の攻撃を見過ごしたとし「近代における情報機関の最大の失敗に肩を並べる」と指摘した。

 FBIや国家情報長官室は共同声明で、連邦政府のネットワークが侵入を許したと認め「事態は進行中」と説明。侵入経路に使われたとみられるソフトをネットワークから切り離すよう緊急通達を出したと強調した。