Friday, October 14, 2016 6:00 PM

ユネスコとの協力一時停止 イスラエル、聖地巡り反発

 イスラエルは14日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)との協力を一時停止すると表明した。ユネスコ執行委員会が13日、エルサレム旧市街のユダヤ教とイスラム教の両方の聖地について、イスラエルがイスラム教徒の礼拝を制限しているとの決議を採択したことへの抗議。AP通信などが伝えた。

 イスラエルは、決議の中で聖地がイスラム名の「ハラム・アッシャリーフ」とだけ記載され、ユダヤ名の「神殿の丘」が表記されなかったことを特に問題視。ベネット教育相は「何千年にもわたるユダヤ人と神殿の丘の関係を無視した恥ずべき決定だ」と非難した。

 決議はエジプトやレバノンなどイスラム教の国が提案。執行委を構成する58カ国のうち、24カ国が賛成、6カ国が反対、26カ国が棄権した。パレスチナ側は決議採択を歓迎している。(共同)