Monday, October 17, 2016 10:34 AM

姿見せぬタイ最高実力者 プレム摂政、臆測も

 プミポン国王の死去後、タイ政界の最高実力者とされるプレム摂政(96)が公衆の面前に一度も姿を見せていない。後継国王になることが決まったワチラロンコン皇太子(64)との微妙な関係も伝えられ、国民の間でさまざまな臆測を呼んでいる。

 1920年生まれのプレム氏は、軍人生活を経て80年から88年に首相を務めた。98年には枢密院議長となり、政財界や国軍に対し絶大な影響力を維持し続けてきた。プミポン国王の信頼は厚く、タイの発展は「プミポン国王とプレム氏の二人三脚によって実現した」(外交筋)との評価が定着している。

 2014年5月のクーデター後、暫定政権を率いるプラユット首相も、同じ陸軍司令官を務めた大先輩として、ことあるごとにプレム氏にアドバイスを求めているとされる。(共同)