Monday, October 17, 2016 10:37 AM

ジャンボ機、日本線で引退 日系に続き海外航空会社も

 「ジャンボ」の愛称を持つ前方が2階建ての大型機、ボーイング747を海外の航空会社が日本路線から相次いで引退させている。1970年代以降の大量輸送を担って海外旅行を身近にした立役者だが、燃費性能が劣ることが敬遠された。日本航空と全日本空輸も既に引退させており、縮小を惜しむ声も出そうだ。

 KLMオランダ航空は9月3日の成田発アムステルダム行きで、約45年間の歴史を持つ日本路線のジャンボ運用を終えた。最終便のオットー・ファン・ブルッヘン機長は「ゆったりした機体の一方で、2階席のビジネスクラスはこぢんまりとした雰囲気で人気があった」とコメントした。

 一方で同機長は29年前に乗務した際、「燃料を15万3000リットルも積み込むのにびっくりした」と振り返る。最近の主力機種はジェットエンジンが2基だが、ジャンボは4基を備えており、燃費性能では不利だとされる。(共同)