Friday, September 10, 2021 10:07 AM

風力発電の無駄をなくせ〜ガメサ、再利用可能なブレード製造

 スペインの風力発電用タービン製造大手シーメンス・ガメサ(Siemens Gamesa)は、商業利用向けのリサイクル可能な洋上風力タービンのブレードの生産を開始した。

 ロイター通信によると、風力タービンのブレードは一般的にサイズが大きいためリサイクルができず、役目を終えた時点でごみ処理場行きになってしまうことが環境活動家たちの非難の的となっている。

 デンマークの同業ベスタス(Vestas)が5月、風力タービンのブレードをリサイクル可能にする技術を発表したが、ガメサは今回、自社こそが初めてリサイクル可能なブレードを製造した企業だと主張した。

 風力タービンのブレードは、別の材料と結合する複数の樹脂を使って作られる。最長125メートルのブレードを製造するガメサは、別の材料と分離して再利用できる特殊な化学構造の樹脂1種類を使っているという。

 ガメサはすでに、リサイクル可能なブレードをドイツの電力大手RWE、フランス電力公社(EDF)、英国の大手配電会社ウェスタン・パワー・ディストリビューションの3社と販売契約を交わしたという。