Thursday, September 30, 2021 9:06 AM

オーロラ、自動運転配車サービス用の改造「シエラ」公開

 自動運転技術開発のオーロラ(Aurora、カリフォルニア州)はこのほど、便利で快適な配車サービス体験を目指して設計された自動運転システム「オーロラ・ドライバー」を搭載したトヨタ「シエナ」ハイブリッドの外観を公開した。

 グリーンカー・コングレスによると、この改造「シエナ」は、トヨタが目指す自動運転による移動サービス(Autono-MaaS)のための量産車「シエナ・オートノマース(S-AM)」のプロトタイプで、社外の自動運転システムに対応するための独自のインターフェースを備えている。オーロラはトヨタ、ウーバーと共同で2024年後半にこの車両を配車サービス網に導入する予定だ。

 オーロラは21年初め、トヨタとの長期的、国際的な戦略提携を発表し、配車サービス向けの自動運転車(AV)開発に着手。トヨタとウーバーATG(オーロラの自動運転部門)が構築した基盤をベースに、「オーロラ・ドライバー・ディベロップメント・プログラム」で確立した統合プロセスを導入し、目標に向かって予想以上のペースで進んでいる。

 トヨタのエンジニアリングチームと協力し、「オーロラ・ドライバー」でトヨタのS-AMを安全に操作するための要件をそろえており、現在は生産されたばかりのS-AM車両に「ドライバー」を統合している。

 今後は「オーロラ・ドライバー・ディベロップメント・プログラム」でトヨタと連携しながら、プロトタイプのテストを拡大し、試験走行を通じて改良を進め、「セーフティー・ケース・フレームワーク」とトヨタ独自の安全基準に従って検証して、大規模な配車サービス網に組み込む予定。向こう6カ月は、ピッツバーグ、ダラス、サンフランシスコなどで試験走行を行う。