Thursday, October 07, 2021 11:20 AM

ボックス、高度マルウェアの検出を深層学習で強化

 クラウド基盤コンテント管理プラットフォーム大手のボックス(Box)は10月6日、「ディープ・スキャン(deep scan)」という新機能を発表した。同機能は、利用者らがファイルをアップロードするたびに安全性をスキャンし、洗練されたマルウェア(悪質ソフトウェア)が埋め込まれていないかどうかを特定することでサイバー攻撃を防止する。

 ベンチャービート誌によると、同機能は、ボックス・シールド(Box Shield)の一部によって構成される。ボックス・シールドは、機械学習技術を使ってデータ漏えいや脅威、異常な動きを検出して防止する。

 同社は、マルウェア自動検出機能群を2020年4月に発表している。ボックス・シールドの利用者らは、それによって有害コンテントを検出できる。従来の機能では、外部のインテリジェンス・データベースからの既知の脅威によって学習したことから未知の脅威への対応力が欠けていた。同社はそこで、深層学習技術を活用することで未知の脅威も検出対象にできるよう機能を大幅に拡充した。

 ディープ・スキャンは、利用者が感染ファイルをアップロードすると、当該ファイルを隔離して感染や漏えいを防止する。当該ファイルの概要は隔離後も閲覧可能にされるため、利用者は仕事を続けられる、と同社は説明した。

 ディープ・スキャンの機能は、2021年末までにボックス・シールド利用会社らに提供開始される見通しだ。

https://venturebeat.com/2021/10/06/box-taps-deep-learning-to-detect-sophisticated-malware/