Monday, October 17, 2016 5:46 PM

モスル奪還、順調に戦果 米軍部隊、後方支援専念

 イラク政府が過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点があるイラク北部モスルの奪還作戦を開始したことについて、米国防総省のクック報道官は17日の記者会見で、イラク政府軍などが初日の攻撃で「予定より早く目標を達成した」と述べ、奪還作戦が順調に成果を上げていると強調した。

 クック氏は一方で「ISは抵抗しており、今後さらに激しい戦闘が起きることもあり得る」と指摘し、奪還までには「ある程度の時間がかかるだろう」と述べた。米軍は後方支援に専念しているが、戦況次第でアパッチ攻撃型ヘリコプターを投入する可能性もあると説明した。

 クック氏はモスルのIS部隊の人数を3000〜5000人と推定。一方、AP通信によると、作戦にはイラク軍やクルド自治政府の治安部隊ペシュメルガなど計2万5000人以上が参加している。ワシントン・ポスト紙はイラク軍幹部の話として、後方支援も含めると総勢は8万人に上ると伝えた。(共同)