Tuesday, October 18, 2016 10:28 AM

「国王侮辱」と糾弾相次ぐ 服喪のタイ、異論許さず

 プミポン国王が死去したタイで「ソーシャルメディアに国王を侮辱する書き込みをした」として、怒った人々が暴徒化し、投稿者を糾弾する動きが相次いでいる。大半の国民が黒い服を着る中、明るい色の服を着た人への非難も殺到。国全体が追悼ムードに包まれ、異論を寄せ付けない息苦しさが漂っている。

 「国王を侮辱しただろ。外に出てこい!」。複数の地元メディアによると、国王が死去した翌14日の夜、南部プーケット県の商店前に黒服を着た千人近い群衆が詰め掛け、店主の息子に次々と罵声を浴びせた。

 息子はフェイスブックに「人がいつか死ぬのは当然のことだ」と投稿した。群衆は王室への侮辱を禁じた不敬罪に当たると主張し、地元警察に身柄を拘束するよう求めた。(共同)