Monday, December 13, 2021 8:16 AM

ランサムウェア攻撃でカナダ人逮捕〜米加当局

 米国とカナダでランサムウェア(身代金要求型不正ソフト)を使ったサイバー攻撃を仕掛けたとして、両国の司法当局がオタワ在住のマシュー・フィルバート被告(31)を逮捕、起訴していたことが分かった。オンタリオ州警察が発表した。

 ロイター通信によると、米国連邦捜査局(FBI)は2020年初め、ランサムウェア攻撃に関する捜査でカナダの警察当局に支援を要請し、2年にわたって共同捜査を進めていた。調べによると、フィルバート被告はカナダ国内の企業、政府機関、個人を標的に多数のランサムウェア攻撃を行ったほか、米国でもサイバー攻撃を行った。フィルバート被告は現在、詐欺、いたずら、コンピュータシステムへの不正アクセスの罪で起訴されている。

 米連邦検事局によると、フィルバート被告はアラスカ州アンカレッジでも18年4月、コンピューター1台に損害を与えた。同被告は、米国で詐欺の共謀罪1件と詐欺罪1件で訴追されている。

 カナダ情報当局の分析によると、21年上半期の世界のランサムウェア攻撃件数は、前年同期比で151%増加した。