Thursday, January 06, 2022 9:21 AM

吉利傘下のジーカー、ウェイモ向けにEV開発へ

 中国の自動車大手ジーリー・ホールディング(吉利控股集団)は、同社の高級電気自動車(EV)ブランド「Zeekr(ジーカー)」が、アルファベットの自動運転車(AV)開発部門ウェイモ向けに、完全自動運転による配車サービスを全米展開するためのEVを開発すると発表した。

 ロイター通信によると、車両はスウェーデンにあるジーカーの施設で設計、開発され、後にウェイモの自動運転技術と統合される予定。ウェイモは「数年以内に」米国でこの車両を導入する計画だ。

 ウェイモが公開したコンセプト画像によると、車両は約5人が座れる席と乗り降り用のスライド式ドアを両側に1枚ずつ備えた、車高の低い広々としたミニバンとなっている。

 ウェイモは米国初で唯一の完全自動運転タクシー・サービスで、1年前にアリゾナ州フェニックスで無人のAVによる配車サービスを始めて以来、数千人が利用している。AV開発競争が激化する中、ウェイモはジーカーとの提携を通じて自動運転配車サービスの拡大を目指し、吉利の米市場進出の道筋をつけたい考えだ。