Monday, January 10, 2022 8:57 AM

クアルコムとMS、ARグラス向け半導体開発で提携

 通信用半導体大手クアルコムはこのほど、マイクロソフト(MS)と共同で、消費者や企業がメタバース(離れた場所にいる人々が現実世界のように交流できる仮想空間)アプリで使用できる軽量の拡張現実(AR)グラス向けカスタム半導体の開発に取り組んでいると発表した。

 ロイター通信によると、ラスベガスで開催された世界最大級の家電IT見本市CESで、クアルコムのクリスティアーノ・アモンCEOが明らかにした。

 両社が開発する装置は、利用者が自分の現実に近い姿を別の利用者のヘッドセットに映し出し、双方が同じ空間にいるように感じられるMSのソフトウェア「メッシュ(Mesh」に対応する。

 装置にはクアルコムのソフト「スナップドラゴン・スペーシズ(Snapdragon Spaces)」も使われる。これは物理的な空間をマッピング(デジタル地図で把握)し、ヘッドセットの映像にデジタルオブジェクトを重ね合わせたり、利用者が手の動きでオブジェクトを動かしたりできる基本的なAR機能の実行を助ける。

 クアルコムは2年ぶりに対面形式でも開催されたCESの会場に幹部を送り込んだ数少ない大手テクノロジー企業の一つだった。ただ、アモンCEOもMS側もチップとヘッドセットの導入時期についての詳細には触れなかった。