Tuesday, October 18, 2016 5:48 PM
仏原発5基の検査前倒し 安全局、強度不足の疑い
フランスの原子力規制機関、原子力安全局(ASN)は重要設備の部品に強度不足の疑いがあるとして、フランス電力(EDF)に対し、原発5基の運転を定期検査前に停止して前倒しで検査するよう指示した。いずれの原発も大型鋳鋼品メーカー「日本鋳鍛鋼」(北九州市)が製造した部品を使用している。フランスのメディアが18日、伝えた。
ASNは今年6月、金属をたたいて伸ばす「鍛造」という製法で日本鋳鍛鋼が製造した部品に、炭素が基準値より多く含まれ、強度不足につながる可能性があるとした。
報道によると、フランスで日本鋳鍛鋼の部品を使用している計12基の原発のうち、7基の検査に既に着手。4基の部品で炭素濃度が基準を超えている疑いが強まった。これを受け残り5基は3カ月以内に検査するよう指示。全検査後、安全確保策を決める。(共同)
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