Tuesday, March 15, 2022 6:24 AM

インテル傘下モービルアイ、米国でIPO申請

 インテル傘下の自動運転技術開発企業モービルアイ(Mobileye、イスラエル)はこのほど、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請した。

 ロイター通信によると、米国での上場はインテルのパット・ゲルシンガーCEOによる中核事業強化戦略の一つで、2022年最大規模のIPOになる可能性がある。投資家は過去数年間、国際的な輸送関連の新技術に多額を投資しており、インテルはモービルアイの上場で自動運転車(AV)需要の波に乗って収益を高めようとしている。

 ドライバーを必要としないAVの技術は、運転支援システムや自動運転システムなどに投資しているフォード、ゼネラル・モーターズ(GM)、トヨタなど既存の自動車大手の間でも関心が高い。ただし最近は、迫り来る利上げと地政学的緊張による株式市場の変動で投資家のIPOに対する関心が大きく低下している。

 金融データ販売のディーロジック(Dealogic)によると、22年に入って米国で実施されたIPOによる資金調達額は約23億3000万ドルと、前年同期の266億7000万ドルから大幅に減少しており、ここ数週間で複数の企業がIPOの計画を延期または中止している。ゲルシンガーCEOは21年12月、モービルアイのIPOで得た資金の大半はインテルが受け取り、その一部はインテルの半導体工場を増やすために使うと説明。株式公開後もインテルがモービルアイ株式の過半数を保持すると述べていた。当時ロイターなどは、モービルアイのIPO評価額は500億ドルを超える可能性があると報じたが、最近の市場の変動を考えるとその評価を得るのは難しい可能性がある。

 モービルアイは1999年に設立され、17年にインテルが約153億ドルで買収した。AV向けの車間距離制御(ACC)や車線変更支援機能にカメラベースのシステムを採用しており、最終的にはライダー(光検知・測距装置)を独自開発して車が周囲の道路の3次元(3D)画像を生成できるようにする計画だが、現在はルミナー・テクノロジーズ(Luminar Technologies、カリフォルニア州)のライダーユニットを使っている。