Tuesday, October 18, 2016 5:49 PM

9連銀が引き上げ主張 米公定歩合議事録

 米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、8月29日と9月19日の公定歩合会合議事録を公表した。9月は全12地区のうち9地区の連邦準備銀行が公定歩合の引き上げを主張した。8月の8連銀に加えてアトランタ連銀が新たに引き上げを求めた。経済の力強さや今後の見通しの明るさ、雇用市場の引き締まりを背景に、物価上昇率が目標の2%に中期的に近づいていくとして、公定歩合を0.25%上げて1.25%にするよう求めた。

 その他の理事らは物価目標が2%を下回って推移していることを理由に、金融政策は現状の緩和的なスタンスを保つべきだと主張。最終的に公定歩合の維持が決まった。

 理事らは総じて、経済活動は緩やかに拡大するとの見方で一致。ただ、報告には分野や地区によりまちまちな部分もあった。ほとんどが労働市場は引き締まっていると言及。報酬に対する上昇圧力が多くの職種で見られるとした。(共同)