Tuesday, April 19, 2022 3:35 AM
ズーム、人工知能基盤の営業業務向け新機能を発表
ズーム(Zoom)は4月13日、営業会議と取り引き内容を人工知能で分析するズームIQフォー・セールス(Zoom IQ for Sales)という新サービスを発表した。
テッククランチ誌によると、同サービスは、営業業務自動化ソフトウェア市場にズームが参入することを明示する。昨今、営業業務の自動化ソフトウェアの需要は上がっている。ヴェリファイド・マーケット・リサーチ(Verified Market Research)によると、同市場は2028年までに73億ドルに成長する可能性がある。
営業業務は新型コロナウイルス・パンデミックによって激変した。対面での売り込みや販促、説明ができなくなったことから、営業担当者らはさまざまのデジタル・ツールの活用を積極化させた。
2020年のマッキンゼーの調査報告によると、営業活動の約90%が2020年に動画対話や動画電話、ウェブ対話に移行した。特にB2B(business-to-business)の会社らはデジタルでのやり取りを非常に重要視するようになった。
ハーバード・ビジネス・レヴュー誌の調査では、営業担当の説明責任を果たすうえで、あらゆる技術のなかで人工知能は営業と販促のあいだの整合性を「非常に」改善する可能性がある、と82%の会社が考えていることがわかった。
ズームが同分野に進出する背景には、パンデミックからの経済活動正常化にともなって動画会議利用者数がすでに減少しており、今後も継続的に減り続けることが確実であるため、別の収入源を創出しなければ株価を維持できないという株主からの圧力がある。
ズームIQフォー・セールスは、2月に発表されたズーム・コンタクト・センターから始まった同社の複合チャンネル・コンタクト・センター戦略の拡大でもある。
同社は、ズーム・コンタクト・センターを発表した際、「ユニファイド・コミュニケーション機能とコンタクト・センター機能を組み合わせることでアップセリング(より高位の商品を売り込むこと)を含む顧客サービスの応用事例をサポートする」という考えだった。ズームIQフォー・セールスは、それにズーム・コンタクト・センター機能と人工知能分析機能を統合し、営業業務の遠隔対応とスマート化、自動化を実現するものだ。
https://techcrunch.com/2022/04/13/zoom-launches-ai-powered-features-aimed-at-sales-teams/