Wednesday, October 19, 2016 10:20 AM

電通に2度の是正勧告 労基署、違法な長時間労働

 電通が2014年6月と15年8月の2度にわたり、労使協定で定めた残業時間の上限を超える違法な長時間労働を社員にさせたとして労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが19日、会社側への取材で分かった。

 電通によると、14年に関西支社(大阪市)、15年に東京本社がそれぞれ地元労基署から指摘された。本社への行政指導は高橋まつりさん=当時(24)=が過労自殺した約4カ月前に当たり、会社は改善策を取っていながら防げなかった。

 各地の労働局は長時間労働が全社的に常態化していたとみて、既に本社や関西支社などに立ち入り調査した。過重労働対策が適切だったのかも、焦点になりそうだ。(共同)