Friday, May 20, 2022 11:30 AM

ミロ、オンライン白板プラットフォームを大幅拡充

 企業向けのオンライン白板を提供する新興企業ミロ(Miro)は5月19日、ハイブリッド勤務(出勤と在宅勤務の混合)環境での使いやすさを向上させる新しいツール群を発表した。

 2011年に設立された同社は、本社機能をサンフランシスコとアムステルダムに置いている。世界各地の10ヵ所に事業拠点を有し、社員数は1500人以上だ。ミロのデジタル白板は、これまでにシスコやデロイト、デルをはじめ、フォーチュン100社の99%で使われている。全世界の利用者数は3500万人以上、とミロは称している。

 ベンチャービート誌によると、同社が市場投入した一連の新ツール群は、出社と遠隔の従業員らが混合するハイブリッド環境に多くの会社が移行しつつある変化への対応と位置づけられている。

 新しく発表されたアプリケーションには、ミロ・アップ・フォー・グーグル・ミート(Miro App for Google Meet)やミロ・アップ・フォー・シスコ・ウェベックス(Miro App for Webex)が含まれる。そのほか、ハイブリッド環境でプレゼンテーションをする際に役立つマジック・オーガナイズ(Magic Organize)やサウンドボード(Soundboard)、さらには、商品開発の用途を想定したアップス・フォー・アジャイル(Apps for Agile)やアドヴァンスト・ダイヤグラミング(Advanced Diagramming)といったアプリケーションがある。

 ミロは、デジタル白板との相乗効果をもたらす開発者向けプラットフォームも市場投入した。同社は、双方向利用者向けのアプリケーションとサーバー側のアプリケーションの開発によって、ウェブ基盤のあらゆるアプリケーションにミロの白板機能を統合できるようにした。

 開発者向けプラットフォームのレスト(REST)API(application programming interface)を使ってサーバー側のアプリケーションを開発すれば、多数の利用者とデジタル白板を一括管理できるようになる。そのほか、ミロと他社のシステムやセキュリティー管理システムとのあいだでコンテントを同期化できる。

 さらに、ウェブSDK(software development toolkit)を使ってアプリケーションを開発して統合し、ミロ白板のなかで動作させることが可能だ。また、ライヴ・エンベッド(Live Embed)というツールは、第三者のアプリケーションからミロ白板を直接使えるようにする。

 ミロは、自社のデジタル白板の機能性を拡充するために、協力会社や顧客、開発者たちの連携を重視しており、それによって開発されたアプリケーションの数は5000種以上にのぼる。それらは、ミロの利用者向けオンラインいちばで提供されている。

https://venturebeat.com/2022/05/19/online-whiteboarding-platform-miro-unveils-new-tools-to-strengthen-hybrid-work/