Tuesday, June 14, 2022 11:48 AM

マイクロソフト・チームス、雑音や画質の問題を人工知能で解消

 マイクロソフト・チームス(Microsoft Teams)は6月13日、動画会議中にタイピングや動物の吠え声といった雑音を小さくする人工知能技術を「近日中に公開する」と発表した。

 ベンチャービート誌によると、コーヴィッド19パンデミックが始まった2020年春当初、何百万人もの米国人が遠隔労働に急激に移行した結果、動画会議サービスの利用が爆発的に増えた。マイクロソフト・チームスはその恩恵を受けた動画対話プラットフォームの一つだ。同サービスの利用者数は、2020年3月の4400万人からわずか1ヵ月後には7500万人に激増した。

 動画会議の普及にともなって、会議中にコンピューター・キーボードをたたく音やペットの鳴き声、近隣を走る救急車や消防車、そのほかさまざまの騒音や雑音が邪魔になるという声が大きくなった。

 マイクロソフトはそこで、2020年末から2021年初めにかけて、人工知能を搭載した雑音抑制と動画品質ツール群を市場投入した。同社が今回発表した新機能群は、それらをさらに向上させるとともに、動画会議の使い心地をさらに高めるものだ。

 同社は、チームスの基盤に機械学習技術を組み込み、反響キャンセラーや音声最適化、複数の利用者らが途切れることなく同時に話したり聞いたりできるようにする機能を追加する。

 利用者のなかには、自身の声や相手の声が反響して聞きづらくなり、動画会議をすると疲れるという人も少なくない。また、音響が悪い部屋で使う利用者も多く、声が伝わりづらい場合もある。新たな機能群は、そういった諸問題を人工知能によって解消することを図る。

 同社はそれに加えて、低光量時の画質調整や、共有コンテントの種類に応じた画質最適化を含め、動画質も人工知能によって向上させる新たなチームス機能群を市場投入する計画だ。

https://venturebeat.com/2022/06/13/microsoft-teams-taps-artificial-intelligence-for-headache-free-meetings/