Wednesday, October 19, 2016 1:33 PM

ウクライナ、シリアを協議 独仏露など4カ国首脳

 ウクライナ東部で続く紛争の解決に向け、ドイツのメルケル首相は19日、仲介役のフランスのオランド大統領と共に、ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領をベルリンに招いて首脳会議を開いた。シリア内戦の人道危機の打開策についても協議する。

 メルケル氏は18日の記者会見でウクライナ情勢について、停戦が十分に維持されておらず「奇跡は期待できない」と指摘。さらに、シリアの人道危機が「ロシアとシリアの(アサド政権の)空爆により悪化したのは明白だ」と強調し、ロシアに対し制裁強化も辞さない強い姿勢で臨む考えを示した。

 ウクライナ情勢は、親ロシア派が実効支配する東部での地方選実施や自治権拡大を求めるロシアと、ロシアが東部から軍を撤退させるのが先決だとするウクライナの対立が解消されておらず、交渉は容易ではない。ロシアは東部への軍事介入を認めていない。(共同)