Thursday, August 04, 2022 11:15 AM

バークシャー・グレイとフェデックス、ロボティック自動化協業を拡大

 供給網自動化ロボティック・ソリューション大手バークシャー・グレイ(Berkshire Grey)と、物流サービス大手フェデックス(FedEx)は8月3日、フェデックスの荷物取り扱い業務の安全性と効率性を世界規模で向上させるために、より幅広い人工知能ロボティック自動化機能を開発する契約を結んだ。

 フェデックスのプレス・リリースによると、両社はそれにともなって、新技術を基盤とする基本システム売買契約に2022年中に合意する方針だ。フェデックスはそれによって、世界中の事業所においてバークシャー・グレイのソリューション群の実装を合理化かつ加速する。

 両社はすでに技術協力関係を結んでおり、今回の新たな合意は、既存の戦略的関係をさらに拡充するものだ。

 さらに、バークシャー・グレイは、段階的に権利が確定する普通株を一定の価格で購入する権利をフェデックスに付与する。その対象はバークシャー・グレイの普通株2500万株で、フェデックスがバークシャー・グレイから調達する少なくとも2億ドルの製品およびサービスが発注され支払いが完了した場合に発効する。

 既存合意のもと、すでに発表されたとおり、フェデックス・グラウンドとバークシャー・グレイは、バークシャー・グレイのロボティック製品仕分け識別(Product Sortation and Identification=RPSi)システムをフェデックスの配送センター群に導入している。RPSiは、比較的小さな荷物をロボットによって自動仕分けする。同システムは、ニューヨーク州クイーンズやネバダ州ラスベガス、オハイオ州コロンバスを含む8ヵ所の配送センターに実装されている。両社は、向こう1年間にほかの配送センター群にRPSiを追加導入する。

 今回発表された合意では、バークシャー・グレイの人工知能技術とロボティック技術を統合し、配送センターの業務全般とフェデックス全体の業務合理化をさらに推進する先進機能の開発を加速させる。

https://newsroom.fedex.com/newsroom/global-english/berkshire-grey-and-fedex-expand-their-robotic-automation-solutions-relationship