Thursday, August 18, 2022 11:55 AM

クラウデラ、サース型のデータ・レイクハウスを市場投入

 ハドゥープ(Hadoop)本位型ビッグ・データ運用管理技術大手クラウデラ(Cloudera)は現在、ハイブリッド・データ・プラットフォーム群向けの統一データ・ファブリックとなることに重点を置いている。同社は8月17日、その次なる一歩として、サービスとしてのレイクハウス(lakehouse as a service=LaaS)と位置づけるクラウデラ・データ・プラットフォーム・ワン(Cloudera Data Platform One=CDPワン)を発表した。

 レイクハウスとは、データ・レイクとデータ・ウェアハウスのすぐれた部分を組み合わせ、膨大な量のデータの保存や理解、分析を簡便化するオープン・アーキテクチャー。

 テッククランチ誌によると、マネージド・サービスであるCDPワンは、大企業らがデータ分析およびデータ・アクセスをより多くの従業員にセルフ=サービスで提供できるようにするプラットフォームだ。

 クラウデラはCDPワンについて、「業界初のオール=イン=ワン型データ・レイクハウスのサース(SaaS=software-as-a-service)」と説明している。

 レイクハウスの概念を広めた業界大手データブリックス(Databricks)がサース型ソリューションを提供していることから、CDPワンが真に「業界初」かどうかは専門的な定義に左右される。クラウデラは、CDPワンが電算とストレージ、機械学習、逐次転送データ分析、大企業向けデータ・セキュリティー機能を統合した最初のサースと説明している。

 クラウデラは、CDPワンの構築と提供開始にあたって、ISV(independent software vendor)協力先のターレンド(Talend)と提携し、顧客会社らがCDPワンに移行する際の技術支援も提供する。

 大企業らが蓄積した膨大な量のデータの収集と整理、分析に、より多くの従業員らがリアルタイムで簡単にアクセスできるようにすることで、顧客会社らはデータ分析の活用を大幅に促進かつ効率化でき、それぞれの事業運営にとって重要な洞察を全社横断的に共有できるようになる、とクラウデラのラム・ヴェンカテッシュ最高技術責任者は述べた。

https://techcrunch.com/2022/08/17/cloudera-launches-its-all-in-one-saas-data-lakehouse/