Thursday, October 20, 2016 10:20 AM
北朝鮮、政治効果優先か 日米韓「衛星」も警戒
北朝鮮が20日午前、北西部亀城付近から新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程2500〜4000キロ)とみられる1発を発射、15日に続き再び失敗した。運用や技術面で何らかの問題を抱えていることをうかがわせるが、失敗から間を置かず発射したのは、金正恩体制が米韓をけん制する政治的効果を優先した可能性がある。
一方、朝鮮中央テレビによると、北朝鮮の国家宇宙開発局は20日午後、韓国が国連で北朝鮮の「人工衛星打ち上げ」を非難したことに反発する報道官談話を発表。「われわれは国家宇宙開発5カ年計画に基づき衛星をさらに多く打ち上げる」とし、事実上の長距離弾道ミサイル発射を続ける意思を改めて鮮明にした。
日米韓の防衛当局はムスダンなどの追加発射に加え、北朝鮮が今年2月に続いて年内に長距離弾道ミサイル発射を強行する恐れもあるとみて、北西部東倉里の「西海衛星発射場」などの監視を続けている。(共同)
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