Tuesday, October 04, 2022 2:10 AM

マーレ、ミシガンにEVの試験施設〜400万ドル投じ建設中

 自動車エンジニアリングサービスの英マーレ・パワートレイン(MAHLE Powertrain)は、車両電灯化に対応し、ミシガン州プリマスのエンジニアリングセンター敷地内に400万ドルを投じてパワートレイン・ダイナモメーターを備えた電気自動車(EV)開発用の試験施設を建設している。

 グリーンカー・コングレスによると、新施設は個々のドライブ・コンポーネントの試験やキャリブレーション(誤差補正)、4輪駆動車の複雑なドライブライン・システムまでパワートレイン開発を全面的に支援する。

 ライト〜ヘビーデューティーのHV、EVに対応し、先進運転支援システム(ADAS)の評価、米欧基準の排ガス試験、そして運転性能開発試験の全てを同じテストベッドで実施できる。今月中に運用を開始する予定だ。

 同施設によってさまざまなパワートレインのレイアウトを早期に評価できるようになり、メーカーの開発サイクルを大幅に短縮する。

 テストベッドでは、ライダーやレーダーなどのセンサーを含むADAS技術の試験と評価をし、マイナス10℃から+40℃までの気候調整機能も完備している。

 ダイナモメーター群は、1メガワット(MW)以上に拡張できる623キロワット(kW)のバッテリー・エミュレーターで支えられている。ピックアップ・トラックやカーゴバンにも対応可能だ。