Monday, October 10, 2022 11:56 PM
リフレクト、HR向けにデータ視覚化ソリューションを開発
人材資源(human resources=HR)データ分析ソリューション新興企業のリフレクト(Reflect、ロンドン拠点)は、各社のHR部署向けに設計されたデータ視覚化ツールを開発した。
テッククランチ誌によると、HR部署では一般に、各種の基準や判断材料を可視化しにくく、あらゆる要因や要素がときとともに大きく変化することから、営業や販促、広告、顧客管理といった他部署にくらべてデータ分析視覚化ソリューションの活用が難しいといわれる。にもかかわらず、HR部署の重要性は高まっており、特に技術業界や新興企業の革新的事業展開において、その傾向はさらに顕著だ。
同社の共同創設者レオポルド・アダムCEOは、コーヴィッド19(COVID-19 )パンデミックをはじめ、会社らに対する多様性や公平性の要求の高まりや従業員のための精神衛生対応、遠隔労働およびハイブリッド労働(出社と遠隔労働の複合)に関する方針といったさまざまの要素を考慮しなければならない業務環境を受けて、HR管理業務が複雑化している、と指摘する。
同氏は、それらを解決する「包括的かつ効果的なツールがない」ことから、市場性が大きいと考え、同社を立ち上げた。HR管理業務向けのデータ可視化ツールは何年も前からあるが、包括的なデータ分析視覚化ツールは皆無だ。
同氏によると、平均的なHR管理部署は一般に、2〜10種類のサース(SaaS=software-as-a-service)製品を活用し、HR関連業務の自動化や合理化を図っている。それらのサースは相互乗り入れ(連携)できないことが多い。同社のソリューションは、それらすべてのサース・ツールに接続して全データを一元化する。
同社は、さまざまのHR関連指標のための単一のデータベースを構築しており、利用会社らがデータ・ポイントを選択すると、当該業務に関する進捗状況を簡単に確認できるようにしている。たとえば、利用者はそれを使うことで、各部署の人員数や職務内容、離職率、四半期ごとの昇給状況、管理職に占める女性の割り合いといった指定内容を簡単に追跡できる。
同社のソリューションはまた、HR責任者や経営陣、そのほかHR関連データを包括的に把握したい人たちとデータを簡単に共有できるダッシュボードを提供する。
世界中の多くの会社では、エクセル表をつくって関係者らに送信するといった手法をいまだに続けている。その方法では、大量のデータを手作業で移動させるため手間ひまがかかるだけでなく、間違い起きる。また、特定の基準を指定して、それに該当するデータおよび分析内容をすぐに見られるようにすることはできない。
https://techcrunch.com/2022/09/29/reflect-brings-data-visualization-to-hr-teams/