Friday, December 02, 2022 5:35 PM

アマゾン、サプライチェーン管理サービス市場に参入

 インターネット小売大手アマゾンは、ウェブサービス事業にサプライチェーン管理サービス「AWSサプライチェーン」を追加した。企業は工場から消費者への商品の流れをより厳密に管理しようとしており、このテクノロジー分野の競争が激化している。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ますます複雑化する貨物の流れや在庫需要の調整を支援するソフトウェアの供給を手掛ける業者には、マンハッタン・アソシエイツ(Manhattan Associates)やブルー・ヨンダー(Blue Yonder)などがあり、マイクロソフトも11月初め、独自のサプライチェーン管理ソフトウェア・プラットフォームを発表している。

 オハイオ州立大学フィッシャー・ビジネス・カレッジのテリー・エスパー准教授(ロジスティクス)は「新型コロナウイルス禍による一連の供給ショックで、よく整備されたサプライチェーン運営が持つ力に関する認識が高まり、企業運営におけるサプライチェーン技術の重要性が高まった」と指摘する。

 多くの企業はコロナの感染が爆発的に広まった時期、アジアの工場閉鎖や米国の港湾渋滞などの混乱の影響を受け、輸入品の納期が数カ月延び、2021年の年末商戦では棚が空になり、売り上げが減少した。このため物流の効率化と可視化を迫られている。

 アマゾンは、同ウェブサイトで商品を売るサードパーティー販売業者に登録している中小企業を中心に自社のソフトウェア利用者を獲得しており、自社のアプリケーションによってサプライチェーンの可視性を高め、機械学習を利用して在庫レベルの管理や需要予測の精度を高めることができると見ている。

 クラウド電算サービス部門アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)のディエゴ・パントハナバハス副社長(サプライチェーン担当)によると、このソフトウェアは、リスクを特定し、欠品や遅延を防ぐための推奨事項を提供するため、企業はサプライチェーンの混乱の可能性を素早く察知し、対応できるという。